プロラクチン
PRL
- 検体
- 血清
下垂体前葉から分泌されるペプチドホルモン「プロラクチン(PRL)」の値を測定する検査。
プロラクチンは「乳腺刺激ホルモン」または「黄体刺激ホルモン」とも呼ばれ、乳腺の発達・乳汁の分泌促進・排卵の抑制などの働きを持つため「不妊症の診断」「下垂体の異常」などの診断指標となる。
基準値
男性 | 3.58~12.78 ng/mL |
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女性 | 6.12~30.54 ng/mL |
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 下垂体腺腫
- 松果体腫
- 頭蓋咽頭腫
- 末端肥大症
- 原発性甲状腺機能低下症
- 腎不全
- 特発性乳汁漏出症
- 不妊症
- 乳腺症
- 乳腺繊維腺症
- エンプティ・セラ症候群(Empty sella 症候群)
- クッシング病(Cushing 病)
- キアリ・フロンメル症候群(Chiari-Frommel 症候群)
- アルゴンツ・デルカスティロ症候群(Angonz-del Castillo 症候群)
- など
低値を示す疾患
- 甲状腺機能亢進症
- 下垂体機能低下症
- プロラクチン単独欠損症
- シーハン症候群(Sheehan 症候群)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。