17-KS
17-ケトステロイド
- 検体
- 尿
尿中に排泄される性ホルモン「アンドロジェン」の代謝産物であるステロイド「17-KS」の値を測定する検査。
副腎皮質の機能異常、また男性においては睾丸の機能異常の診断指標ともされる。
基準値
男性 | 8 - 13歳 | 1.1~3.6mg/day |
14 - 19歳 | 1.9~8.5mg/day | |
20 - 42歳 | 3.5~13.0mg/day | |
43歳 以上 | 3.0~9.0mg/day | |
女性 | 8 - 13歳 | 1.1~3.6mg/day |
14 - 19歳 | 1.9~8.5mg/day | |
20 - 42歳 | 3.0~8.0mg/day | |
43歳 以上 | 1.0~8.0mg/day |
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 副腎がん
- 副腎皮質がん
- 異所性ACTH産生腫瘍
- 先天性副腎皮質過形成
- 甲状腺機能亢進症
- 多嚢胞性卵巣症候群
- 精巣がん
- 卵巣がん
- クッシング病(Cushing 病)
- など
低値を示す疾患
- アジソン病
- 下垂体前葉機能低下症
- 甲状腺機能低下症
- 性腺機能低下症
- 肝硬変
- ターナー症候群(Turner 症候群)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。