グルカゴン
- 検体
- 血漿
膵臓のランゲルハンス島に存在する「α細胞」から分泌されるホルモン「グルカゴン」の値を測定する検査。
グルカゴンは、肝臓におけるグリコーゲンのブドウ糖への分解を促進し、血糖値を上昇させる作用を持つため「糖尿病」に代表される糖代謝にまつわる疾患などの指標とされる。
基準値
70~174pg/mL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 糖尿病
- グルカゴノーマ
- 甲状腺機能低下症
- 急性膵炎
- 腎不全
- クッシング症候群(Cushing 症候群)
- など
低値を示す疾患
- 慢性膵炎
- 下垂体機能低下症
- アジソン病
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。