ガストリン
G
- 検体
- 血清
主に胃の幽門前庭部の粘膜に存在する「G細胞」から分泌される消化管ホルモン「ガストリン」の値を測定する検査。
ガストリンは、胃液の分泌促進や胃粘膜の増殖促進などの作用を持ち「ゾリンジャー・エリソン症候群」や「胃・十二指腸疾患」などの診断指標となる。
基準値
200pg/mL 以下 (空腹時)
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 高カルシウム血症
- 副甲状腺機能亢進症
- 萎縮性胃炎
- 消化性潰瘍活動期
- 悪性貧血
- 慢性腎不全
- 閉塞性黄疸
- ヘリコバクター・ピロリ感染症
- ゾリンジャー・エリソン症候群(Zollinger-Ellison 症候群)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。