甲状腺刺激ホルモン
TSH
- 検体
- 血清
甲状腺で産生されるヨードを主原料とするホルモン「トリヨードサイロニン(T3)」と「サイロキシン(T4)」の分泌を適正に維持する働きを持つ、下垂体前葉から分泌される「甲状腺刺激ホルモン」の値を測定する甲状腺機能の異常を調べる検査。
基準値
0.436~3.78μIU/mL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 原発性甲状腺機能低下症
- クレチン症
- TSH産生腫瘍
- 慢性甲状腺炎
- 亜急性甲状腺炎
- 橋本病
- 不妊症
- 粘液水腫
- 特発性粘液水腫
- など
低値を示す疾患
- 甲状腺機能亢進症
- 下垂体機能低下症
- 下垂体炎
- 不妊症
- バセドウ病(Basedow 病)
- シーハン症候群(Sheehan 症候群)
- プランマー病(Plummer 病)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。