卵胞刺激ホルモン
FSH
- 検体
- 血清
下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンの1つ「卵胞刺激ホルモン」の値を測定する検査。
卵胞刺激ホルモンは、女性に対しては「卵胞の発育促進」を促し、男性に対しては「精子の形成促進」に働くため「不妊症」や「性腺機能不全」などの診断指標となる。
基準値
女性 | 卵胞期 | 3.01~14.72 mLU/mL |
排卵期 | 3.21~16.60 mLU/mL | |
黄体期 | 1.47~8.49 mLU/mL | |
閉経期 | 157.79 mLU/mL 以下 | |
男性 | 2.00~8.30 mLU/mL |
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 睾丸女性化症候群
- 多嚢胞性卵巣症候群
- 不妊症
- ターナー症候群(Turner 症候群)
- クラインフェルター症候群(Klinefelter 症候群)
- など
低値を示す疾患
- 下垂体機能低下症
- 視床下部機能低下症
- 拒食症
- 不妊症
- シーハン症候群(Sheehan 症候群)
- シモンズ症候群(Simmmonds 症候群)
- カルマン症候群(Kallmann 症候群)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。