頭部CT
頭部コンピューター断層撮影
- 検査対象
- 脳など
放射線の一種であるX線を人体頭部に360度の方向から連続的に透過させ、その撮影したデータをコンピューターで処理しスライス画像を得る検査。
「頭部CT(頭部コンピューター断層撮影)」は、通常のX線撮影と違い骨の裏側なども撮影できるため、頭部における疾患の診断に用いられる。
検査の対象となる主な疾患
- 脳梗塞
- 脳腫瘍
- 脳動脈瘤
- 脳動静脈奇形
- 脳石灰化巣
- 脳浮腫
- 脳内出血
- くも膜下出血
- 水頭症
- 認知症
- 軽度認知障害
- 骨ページェット病
- 上顎がん
- 舌がん
- 副鼻腔炎
- 慢性副鼻腔炎
- 脳動脈硬化症
- 脳内血腫
- 中枢性尿崩症
- 尿崩症
- 妊娠中毒症
- 重症妊娠中毒症
- 耳硬化症
- 視神経炎
- 中耳炎
- 滲出性中耳炎
- 慢性中耳炎
- 聴神経腫瘍
- 突発性難聴
- 内耳炎
- 鼻中隔湾曲症
- ウェルニッケ脳症(Wernicke 脳症)
- ウイルス性髄膜炎
- 化膿性髄膜炎
- 結核性髄膜炎
- 髄膜炎
- 梅毒性髄膜炎
- 細菌性髄膜炎
- 感染性髄膜炎
- 真菌性髄膜炎
- がん性髄膜炎
- てんかん
- 脳炎
- ウイルス性脳炎
- 流行性脳炎
- 日本脳炎
- もやもや病
- 下垂体腺腫
- 巨人症
- 頭痛
- 末端肥大症
- など
備考
概要 | 周囲から身体頭部にX線を照射し、各組織を通過したX線量の差をデータとして集め、コンピューターで処理することによって頭部の内部を画像化する検査で、様々な疾患の診断に役立っています。また、造影剤を用いた場合は血管の走行や血流の状態を調べることもできます。 |
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メリット | 短時間で精密に身体頭部の内部を画像化することができ、MRIでは描出されにくい骨なども綺麗に画像化することができます。 |
デメリット | 極めて僅かながらX線による被ばくがあります。 |
注意事項 | ①妊娠している人は医師に申告する ②金属類をすべて外す ③体内に金属類が入っている人は医師に申告する ④検査前にX線造影剤やバリウムなどを使った検査を行わない |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。