黄体ホルモン
プロジェステロン
- 検体
- 血清
主に卵巣から分泌される性腺ホルモンの1つ「黄体ホルモン」の値を測定する検査。
胎盤および副腎皮質からも少し分泌される。
黄体ホルモン(プロジェステロン)は、女性に対しては「子宮内膜の肥厚」「妊娠の維持」などの役割を果たしており、妊娠中の経過観察や性腺機能の診断指標となる。
基準値
妊娠 | 前期 | 13.8~51.1ng/mL |
---|---|---|
中期 | 42.2~128ng/mL | |
後期 | 65.2~221ng/mL | |
女性 | 卵胞期 | 0.2~1.5ng/mL |
排卵期 | 0.8~3.0ng/mL | |
黄体期 | 1.7~27ng/mL | |
更年期 | 0.1~0.8ng/mL | |
男性 | 0.2~1.4ng/mL |
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 副腎がん
- 先天性副腎皮質過形成
- 多嚢胞性卵巣症候群
- 妊娠
- クッシング症候群(Cushing 症候群)
- など
低値を示す疾患
- 排卵異常
- 卵巣機能不全
- 黄体機能不全
- 胎盤機能不全
- アジソン病
- 下垂体機能低下症
- 不妊症
- シーハン症候群(Sheehan 症候群)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。