ペドフィリア診断検査
- 検査対象
- 小児性愛障害
思春期前の子供などに対し、強烈な性的衝動や興奮を覚える、などといった症状や病態を示す精神疾患「ペドフィリア」を診断するための検査。
本人の主観および家族など周囲の人々による客観的観察により得られる情報をもとに、DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)・ICD(国際疾病統計分類)等の基準に基づき医師が問診、診察を行い診断が下される。
診断基準 DSM-5 「小児性愛障害(Pedophilic Disorder)」より
- A.少なくとも6ヶ月間にわたり、思春期前の子どもまたは複数の子ども(通常13歳以下)との性行為に関する強烈な性的に興奮する空想、性的衝動、または行動が反復する。
- B.これらの性的衝動を実行に移したことがある、またはその性的衝動や空想のために著しい苦痛、または対人関係上の困難を引き起こしている。
- C.その人は少なくとも16歳で、基準Aに該当する子どもより少なくとも5歳は年長である。
- 注:青年期後期の人が12~13歳の子どもと性的関係をもっている場合は含めないこと。
- ▶ いずれかを特定せよ
- 専従型(子どもにのみ魅惑される)
- 非専従型
- ▶ 該当すれば特定せよ
- 男性に魅惑されるもの
- 女性に魅惑されるもの
- 両性ともに魅惑されるもの
- ▶ 該当すれば特定せよ
- 近親姦に限定されるもの
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。