窃盗症診断検査
- 検査対象
- 窃盗症
金銭的目的ではない、物を盗むという行為自体に対し異常な快楽や開放感を覚える、などといった症状や病態を示す精神疾患「窃盗症」を診断するための検査。
本人の主観および家族など周囲の人々による客観的観察により得られる情報をもとに、DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)・ICD(国際疾病統計分類)等の基準に基づき医師が問診、診察を行い診断が下される。
診断基準 DSM-5 「窃盗症(Kleptomania)」より
- A.個人的に用いるためでもなく、またはその金銭的価値のためでもなく、物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。
- B.窃盗に及ぶ直前の緊張の高まり
- C.窃盗に及ぶときの快感、満足、または解放感
- D.その盗みは、怒りまたは報復を表現するためのものではなく、妄想または幻覚への反応でもない。
- E.その盗みは、素行症、躁病エピソード、または反社会性パーソナリティ障害ではうまく説明されない。
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。