HDLコレステロール
HDL-C
- 検体
- 血清
組織の過剰なコレステロールを回収する役割を担う高比重リポタンパクである「HDLコレステロール」の値を測定する検査。
「善玉コレステロール」とも呼ばれる。
「動脈硬化」の進行状況を知る指標に用いられる。
基準値
40~99 mg/dL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 家族性αリポ蛋白血症
- CETP欠損症
- 気管支喘息
- 慢性気管支炎
- 肺気腫
- 原発性胆汁性肝硬変
- 甲状腺機能低下症
- など
低値を示す疾患
- L-CAT欠損症
- LPL欠損症
- アポ蛋白A-Ⅰ欠損症
- アポ蛋白C-Ⅱ欠損症
- 魚眼病
- 脳梗塞
- 動脈硬化症
- 慢性腎不全
- 肝硬変
- 糖尿病
- 肥満
- 甲状腺機能亢進症
- 痛風
- 排泄低下型痛風
- タンジール病(Tangier 病)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。