知っておきたい 『病院の検査』

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単純X線

doctor iat
検査対象
骨、臓器

放射線の一種であるX線を身体に透過させ、その透過度合いの違いをフィルムに写しとる検査。
「単純X線」は、透過しやすい部分が黒く写るため、その中で白く写っている部分を調べることにより何らかの異常を見つけることができる。
各臓器や骨・関節などに生じた疾患の診断指標とする。

検査の対象となる主な疾患

  • 脊椎分離症
  • 脊椎すべり症
  • 変形性脊椎症
  • 変形性膝関節症
  • 椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症
  • 骨粗鬆症
  • 総胆管結石
  • 肝内胆管結石
  • 胆嚢結石
  • 膵臓結石
  • 腎臓結石
  • 尿管結石
  • 膀胱結石
  • 尿道結石
  • 脊髄腫瘍
  • 咽頭がん
  • 骨肉腫
  • 骨ページェット病
  • 神経芽腫
  • 壊血病
  • 筋萎縮性側索硬化症
  • 骨軟化症
  • 坐骨神経痛
  • 巨人症
  • 全身性硬化症
  • 痛風
  • 排泄低下型痛風
  • 副甲状腺腺腫
  • など

備考

概要

胸部・腹部・外傷部・歯などを照射して平面撮影し、各臓器の状態の異常や骨・歯の形態的異常を調べる検査です。咳・息苦しい・胸痛など肺の異常が疑われる時や腸管内にガスが溜まっていると予想される時、また外傷によって骨折しているか確かめる時などに用いられており、歯は骨と同じく硬組織であるため歯科診療の領域では頻繁に利用されています。

メリット

検査時間が2~3分と非常に短く、苦痛もなく検査することが出来ます。

デメリット

極めて僅かながらX線による被ばくがあります。

注意事項

①撮影時に呼吸を止めるタイミングは医師の指示に従う
②検査部位周囲の金属類は外す
③体内に金属が入っている人は医師に申告する
④妊娠している人は医師に申告する
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。