カフェイン依存症診断検査
- 検査対象
- カフェイン依存症
カフェインの使用がどうしてもやめられない・カフェインを大量に使用する、などといった症状や病態を示す精神疾患「カフェイン依存症」を診断するための検査。
本人の主観および家族など周囲の人々による客観的観察により得られる情報をもとに、DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)・ICD(国際疾病統計分類)等の基準に基づき医師が問診、診察を行い診断が下される。
診断基準 DSM-5 「カフェイン離脱(Caffeine Withdrawal)」より
- A.長期にわたる毎日のカフェイン使用
- B.カフェイン使用の突然の中断または使用していたカフェインの減量後24時間以内に、以下の徴候または症状のうち3つ(またはそれ以上)が発現する。
- (1)頭痛
- (2)著しい疲労感または眠気
- (3)不快気分、抑うつ気分、または易怒性
- (4)集中困難
- (5)感冒様症状(嘔気、嘔吐、または筋肉の痛みか硬直)
- C.基準Bの症状は、臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
- D.その兆候または症状は、他の医学的疾患(例: 片頭痛、ウイルス性疾患)の生理学的作用に関連するものではなく、他の物質による中毒や離脱を含む他の精神疾患ではうまく説明されない。
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。