C-ペプチド
CPR
- 検体
- 血清
膵臓でインスリンが産生されるときに生じる物質「C-ペプチド」の血液中の濃度を測定することにより、インスリンの分泌状態を把握する検査。
インスリンは分泌されるとすぐに消費されるが、インスリンと等モル量が生成されるC-ペプチドはほとんど消費されずに血中を流れたあと尿から排泄されるため、その濃度を用いることによりインスリンの産生量をより正確に知ることが可能となる。
基準値
0.7~2.2 ng/mL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- インスリノーマ
- インスリン自己免疫症候群
- 肥満
- 甲状腺機能亢進症
- 腎不全
- クッシング症候群(Cushing 症候群)
- など
低値を示す疾患
- 糖尿病
- 急性膵炎
- 慢性膵炎
- 膵臓がん
- 下垂体機能低下症
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。