排尿時膀胱尿道造影
VCUG
- 検査対象
- 膀胱、尿道など
尿道口からカテーテルを挿入し膀胱を造影剤で満たした状態で排尿させ、その状態をX線で撮影する検査。
「排尿時膀胱尿道造影」は、膀胱尿管逆流の有無や尿道括約筋の状態を知ることが可能で「神経因性膀胱」「膀胱頚部硬化症」などの診断に用いられる。
検査の対象となる主な疾患
- 神経因性膀胱
- 膀胱頸部硬化症
- 溢流性尿失禁
- 膀胱尿管逆流症
- 尿道弁異常
- 水腎症
- など
備考
概要 | 外尿道口より細い尿道カテーテルを膀胱まで挿入して造影剤を少しずつ注入した後、患者が最大尿意を訴えた時点でカテーテルを除去し、膀胱緊満時と排尿時の膀胱や尿道をX線撮影する検査です。 |
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メリット | 膀胱や尿道の形態異常だけでなく残量尿なども調べることができます。 |
デメリット | 検査時に多少の痛みを感じる場合がある他、検査後にも少量の出血がみられる可能性があります。また、検査時に排尿するため羞恥心が生じる場合があります。 |
注意事項 | ①検査前に排尿する ②造影剤の排泄や感染症予防のため、検査後は水分を多めに取る |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。