点滴静脈性腎盂造影
DIVP
、DIP
- 検査対象
- 腎臓、尿管、膀胱など
静脈にヨード系造影剤を点滴で注入し、それが腎臓で作られる尿とともに腎杯・腎盂・尿管・膀胱を経て排泄される状態をX線で撮影する検査。
「点滴静脈性腎盂造影」は、「腎臓結石」「腎盂腫瘍」「尿管狭窄」「膀胱がん」など、尿路系の疾患の診断に用いられる。
検査の対象となる主な疾患
- 腎臓結石
- 腎盂腫瘍
- 尿管狭窄
- 膀胱がん
- 尿管結石
- 水腎症
- 腎臓がん
- 腎結核
- 遊走腎
- 尿管腫瘍
- 膀胱結石
- など
備考
概要 | 腕の静脈から造影剤を5~10分間で点滴した後、10分間隔程度で腎臓・尿管・膀胱などを繰り返し撮影し、点滴終了30分程で排尿を行い立った状態の腹部の撮影を行う検査です。主に腎臓の機能や尿路の異常、結石の有無を調べることが出来ます。 |
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メリット | 尿路系疾患や結石の有無以外に、腎臓のろ過機能を調べることもできます。 |
デメリット | 造影剤を使用するため、稀に嘔吐や蕁麻疹などの副作用が出る場合があります。 |
注意事項 | ①検査前にはなるべく排尿・排便する ②造影剤の排泄や感染症予防のため、検査後は水分を多めに取る ③妊婦やアレルギーを持っている人は医師に申告する |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。