HBc抗体
- 検体
- 血清
主に性交や血液を介して感染する「B型肝炎ウイルス(HBV)」の感染を調べる検査の一つ。
「HBc抗体」は「B型肝炎ウイルス(HBV)」のコア蛋白に対する抗体であり、感染の早期から出現し持続的に陽性を示すため、その値の高低を見ることにより、持続感染または過去におけるHBV感染の既往を知ることができる。
基準値
《Sample/Cutoff》 | 《評価》 |
---|---|
1 未満 | 陰性(-) |
1 以上~10 未満 | 陽性(低値) |
10 以上 | 陽性(高値) |
異常値を示す疾患
陽性を示す疾患
- B型肝炎ウイルス感染症
- B型肝炎ウイルスの感染既往
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。