赤血球恒数
- 検体
- 全血
赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリットの検査値をもとに算出される「赤血球の異常」を調べる検査。
MCV(平均赤血球容積)・MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)・MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)という3つの値で表わされ「貧血」などの診断指標となる。
MCV=ヘマトクリット÷赤血球数×10
MCH=ヘモグロビン÷赤血球数×10
MCHC=ヘモグロビン÷ヘマトクリット×100
基準値
MCV | 男性 | 82.7~101.6 fL |
女性 | 79.0~100.0 fL | |
MCH | 男性 | 28.0~34.6 pg |
女性 | 26.3~34.3 pg | |
MCHC | 男性 | 31.6~36.6 % |
女性 | 30.7~36.6 % |
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 脱水
- 真性多血症
- など
低値を示す疾患
- 再生不良性貧血
- 腎性貧血
- 鉄欠乏性貧血
- 溶血性貧血
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。