重炭酸イオン濃度
HCO3-
- 検体
- 血液
「重炭酸イオン濃度(HCO3-)」は酸塩基平衡検査の一つで、動脈血に含まれる重炭酸イオンの濃度を調べることで「代謝性疾患」「糖尿病」「低カリウム血症」などの診断に用いられ、酸素分圧、二酸化炭素分圧、酸素飽和度、水素イオン濃度、塩基余剰などと同時に測定される。
基準値
22~26mEq/L
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 低カリウム血症
- アルドステロン症
- 嘔吐
- クッシング症候群(Cushing 症候群)
- など
低値を示す疾患
- 糖尿病
- 腎不全
- ショック
- 下痢
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。