二酸化炭素分圧
PaCO2
、PCO2
- 検体
- 血液
「二酸化炭素分圧(PaCO2)」は血液ガス分析検査の一つで、動脈血に含まれる二酸化炭素の量をあらわす指標となる。
「過換気症候群」や「肺疾患」などの診断に用いられ、酸素分圧、酸素飽和度、重炭酸イオン濃度、水素イオン濃度、塩基余剰などと同時に測定される。
基準値
35~45Torr
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 呼吸不全
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 気管支喘息
- 気管支炎
- 肺塞栓症
- 肺炎
- 肺うっ血
- 肺胞低換気
- 呼吸筋障害
- 粘液水腫
- 特発性粘液水腫
- など
低値を示す疾患
- 肺胞過剰換気
- 過換気症候群
- 脳内出血
- くも膜下出血
- 脳梗塞
- 脳炎
- 発熱
- 妊娠
- 運動
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。