抗ss-DNA抗体IgG
- 検体
- 血清
細胞の核内に含まれるDNA(デオキシリボ核酸)を抗原として反応する自己抗体「抗DNA抗体」のうち、一本鎖DNA(ss-DNA)に対するIgG抗体である「抗ss-DNA抗体IgG」を調べる検査。
抗ss-DNA抗体IgGは「全身性エリテマトーデス(SLE)」「強皮症」などの自己免疫疾患や「慢性肝炎」「伝染性単核症」など感染症の診断指標ともなる。
基準値
25AU/mL 以下
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 全身性エリテマトーデス
- 全身性進行性強皮症
- 混合性結合組織病
- 慢性肝炎
- 伝染性単核球症
- シェーグレン症候群(Sjögren 症候群)
- オーバーラップ症候群(Overlap 症候群)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。