尿中クレアチニン
Ucr
- 検体
- 蓄尿
尿中に存在するアミノ酸の一種であるクレアチンやクレアチンリン酸の代謝産物である「尿中クレアチニン(Ucr)」の値を測定する検査。
クレアチニン(Cr)は、腎臓に運ばれ濾過されて尿中に排泄されるとともに、Cr値は筋肉量に比例するため、その値の異常は「筋肉疾患」や「腎機能障害」などの診断指標となる。
基準値
1.0~1.5g/day
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 巨人症
- 末端肥大症
- 先天性筋肥大症
- 腎硬化症
- 腎梗塞
- 妊娠中毒症
- 重症妊娠中毒症
- など
低値を示す疾患
- 甲状腺機能低下症
- クレチン症
- 筋ジストロフィー
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。