eGFR
推算定糸球体濾過量
- 検体
- 血清
血液から尿を濾過する糸球体の能力を血清クレアチニン(Scr)の値やクレアチニンクリアランス(Ccr)の値などを元にして推定する検査。
eGFR(推算糸球体濾過能力)は「腎臓疾患」や「腎機能障害」などを調べる検査で、いくつかの計算式が存在している。
[血清クレアチニン(Scr)を用いたeGFR算定式]
男性: eGFR(ml/分/1.73m2)=194 ✕ Scr - 1.094 ✕ 年齢 - 0.287
女性: eGFR(ml/分/1.73m2)=194 ✕ Scr - 1.094 ✕ 年齢 - 0.287 ✕ 0.739
[クレアチニンクリアランス(Ccr)を用いたeGFR算定式]
eGFR = 0.719 ✕ Ccr値
基準値
60.0mL/分/1.73m2 以上
異常値を示す疾患
低値を示す疾患
- 腎機能低下
- 腎不全
- 腎硬化症
- 糸球体腎炎
- 糖原病
- 心不全
- ショック
- 脱水
- 妊娠中毒症
- 重症妊娠中毒症
- グッドパスチャー症候群(Goodpasture 症候群)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。