ガリウム腫瘍シンチグラフィー
- 検査対象
- 全身
腫瘍や炎症巣に集まる性質を持つ放射性同位元素(RI)を静脈に注射したのち、2日後、シンチカメラと呼ばれる専用の装置を用いて放射性同位元素から放出される放射線を捉え、得られたデータをコンピューターで処理し画像化する検査。
「ガリウム腫瘍シンチグラフィー」は、アイソトープ検査・RI検査・核医学検査などとも呼ばれ、悪性腫瘍や炎症が疑われながらも部位が特定できない場合に局在部位やその広がりの診断などに用いられる。
検査の対象となる主な疾患
- 悪性リンパ腫
- 悪性黒色腫
- 甲状腺未分化癌
- 原発性肝がん
- サルコイドーシス
- 間質性肺炎
- 骨髄炎
- 関節炎
- 肺がん
- 肺炎
- カリニ肺炎
- 塵肺
- 肺結核
- 気管支炎
- 胆嚢炎
- 乳がん
- 舌がん
- 副鼻腔炎
- 急性甲状腺炎
- 結核
- ウェゲナー肉芽腫症(Wegener 肉芽腫症)
- 好酸球性肺炎
- 胸膜炎
- クローン病(Crohn 病)
- 潰瘍性大腸炎
- 尿細管壊死
- 腎炎
- アミロイドーシス
- 皮膚筋炎
- 筋壊死
- 咽頭がん
- など
備考
概要 | この検査に使用する放射性同位元素(RI)は、悪性腫瘍や炎症部位に集積するクエン酸ガリウムです。 |
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メリット | 悪性腫瘍や炎症性病変の治療効果判定にも用いることができます。 |
デメリット | クエン酸ガリウムが体内から体外へ排出されるのに時間がかかります。 |
注意事項 | ①妊娠している方は医師に申告する ②金属類をすべて外す |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。