甲状腺シンチグラフィー
- 検査対象
- 甲状腺
甲状腺に集まる性質を持つ放射性同位元素(RI)を静脈に注射、または放射性ヨードカプセルを服用したのち、静脈注射においては30分後、カプセルにおいては3時間後、シンチカメラと呼ばれる専用の装置を用いて放射性同位元素から放出される放射線を捉え、得られたデータをコンピューターで処理し画像化する検査。
「甲状腺シンチグラフィー」は、アイソトープ検査・RI検査・核医学検査などとも呼ばれ、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、甲状腺腫瘍などの診断に用いられる。
検査の対象となる主な疾患
- 甲状腺機能亢進症
- 甲状腺機能低下症
- 甲状腺腫瘍
- 甲状腺への癌転移
- 亜急性甲状腺炎
- 無痛性甲状腺炎
- 異所性甲状腺
- 甲状腺がん
- プランマー病(Plummer 病)
- など
備考
概要 | 甲状腺に特異的に集積する性質があるため、その集積率によってイオン捕獲能・ホルモン合成能などの甲状腺機能を調べることもできます。 |
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メリット | 従来のCTなどでは表わせなかった甲状腺機能を正確に調べることができます。 |
デメリット | 検査1週間前からヨウ素を含む食品を控えなければ、この検査の効力が落ちてしまいます。 |
注意事項 | ①妊娠している方は医師に申告する ②金属類をすべて外す |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。