副腎皮質シンチグラフィー
- 検査対象
- 副腎皮質
副腎皮質に集まる性質を持つ放射性同位元素(RI)を静脈に注射したのち、9日後、シンチカメラと呼ばれる専用の装置を用いて放射性同位元素から放出される放射線を捉え、得られたデータをコンピューターで処理し画像化する検査。
「副腎皮質シンチグラフィー」は、アイソトープ検査・RI検査・核医学検査などとも呼ばれ、クッシング症候群、クッシング病、原発性アルドステロン症、副腎皮質癌、副腎皮質の形態的変化などの診断に用いられる。
検査の対象となる主な疾患
- クッシング症候群(Cushing 症候群)
- クッシング病(Cushing 病)
- 原発性アルドステロン症
- 副腎皮質がん
- 褐色細胞腫
- 神経芽腫
- など
備考
メリット | 副腎皮質の疾患だけでなく、形態的変化や機能を評価することもできます。 |
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デメリット | 放射性同位元素(RI)が副腎皮質へ集積するのに時間がかかるため、撮影するのが遅くなります。また、検査前後にルゴールを服用する必要があります。 |
注意事項 | ①妊娠している方は医師に申告する ②金属類をすべて外す |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。