腎静態シンチグラフィー
- 検査対象
- 腎臓
腎臓に集まる性質を持つ放射性同位元素(RI)を静脈に注射したのち、2~3時間後、シンチカメラと呼ばれる専用の装置を用いて放射性同位元素から放出される放射線を捉え、得られたデータをコンピューターで処理し画像化する検査。
「腎シンチグラフィー」は、アイソトープ検査・RI検査・核医学検査などとも呼ばれ、腎腫瘍、腎嚢胞などの診断に用いられる。
検査の対象となる主な疾患
- 腎嚢胞
- 腎臓がん
- 急性腎炎
- 急性巣状細菌性腎炎
- 多嚢胞性異形成腎
- 腎梗塞
- など
備考
概要 | この検査で用いる放射性同位元素(RI)は尿中にほとんど排出されないため、腎臓の位置・大きさ・形態・病変部位などを調べることができます。 |
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メリット | 尿路感染症後の瘢痕や腎梗塞、尿細管の再吸収障害、腎外傷後の残存機能などを調べることもできます。 |
デメリット | 放射性同位体が腎皮質へ集積するのに時間がかかるため、撮影するのが遅くなります。 |
注意事項 | ①妊娠している方は医師に申告する ②金属類をすべて外す |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。