腎動態シンチグラフィー
レノグラムシンチグラフィー
- 検査対象
- 腎臓
腎臓に集まる性質を持つ放射性同位元素(RI)を静脈に注射した直後、シンチカメラと呼ばれる専用の装置を用いて放射性同位元素から放出される放射線を捉え、得られたデータをコンピューターで処理し画像化することにより、腎臓内の血液の流れや糸球体での濾過能力などを調べる検査。
「腎動態シンチグラフィー(レノグラムシンチグラフィー)」は、アイソトープ検査・RI検査・核医学検査などとも呼ばれ、閉塞性腎疾患や腎血管性高血圧症、腎腫瘍などにおける腎機能評価に用いられる。
検査の対象となる主な疾患
- 腎血管性高血圧症
- 腎不全
- 腎萎縮
- 水腎症
- 腎臓がん
- 腎盂がん
- 前立腺肥大
- 前立腺がん
- 腎臓結石
- 尿管結石
- 膀胱結石
- 尿道結石
- など
備考
メリット | ヨード剤アレルギーで腎盂造影検査を行えない方でも検査することができます。 |
---|---|
デメリット | 極めて僅かながら放射線による被ばくがあります。 |
注意事項 | ①妊娠している方は医師に申告する ②金属類をすべて外す |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。