心筋交感神経シンチグラフィー
心筋MIBG
- 検査対象
- 心臓
心筋の交感神経末端に集まる性質を持つ放射性同位元素(RI)を静脈に注射した直後および4時間後、シンチカメラと呼ばれる専用の装置を用いて放射性同位元素から放出される放射線を捉え、得られたデータをコンピューターで処理し画像化する検査。
「心筋交感神経シンチグラフィー(心筋MIBG)」は、アイソトープ検査・RI検査・核医学検査などとも呼ばれ、レビー小体型認知症、パーキンソン病、虚血性心疾患、心筋症などの診断に用いられる。
検査の対象となる主な疾患
- レビー小体型認知症
- パーキンソン病
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 虚血性心不全
- 拡張型心筋症
- 肥大型心筋症
- 心不全
- など
備考
概要 | この検査で用いられる放射性同位元素(RI)は心筋の交感神経と同様に摂取・貯蔵・放出が行われる性質があります。そのため、集積した放射性同位元素(RI)の分布から自律神経障害のある心臓疾患を調べることができます。 |
---|---|
メリット | 自律神経障害を有する心臓疾患の特定に有効です。 |
デメリット | 検査時間が長くなってしまいます。 |
注意事項 | ①妊娠している方は医師に申告する ②金属類をすべて外す |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。