知っておきたい 『病院の検査』

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便性状

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検体
便

便の形状や固さ・色調などを観察し、主に「消化器系疾患」の有無を調べる検査。

基準値

《色調》 黄褐色・茶褐色・黄緑色
《形状》 固形

異常値を示す疾患

黒色
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃がん
  • 上部消化管出血
  • 鉄剤の服用
  • 肝炎
  • など
赤色
  • 下部消化管出血
  • 潰瘍性大腸炎
  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • 直腸がん
  • 痔疾
  • 細菌性赤痢
  • アメーバ性赤痢
  • 直腸炎
  • など
黄色
  • 下痢
  • 脂肪便
  • ブラインドループ症候群
  • など
緑色
  • MRSA腸炎
  • 抗生物質の服用
  • など
灰白色
  • 総胆管結石
  • 胆管がん
  • 胆道閉塞
  • 閉塞性黄疸
  • バリウムの服用
  • など
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。