尿中尿酸
UA（尿中）
- 検体
- 尿
細胞を構成する核酸などに含まれるプリン体の最終代謝産物である「尿酸(UA)」の値を測定する検査。
尿酸は、主に肝臓で生成され、そのうち約25%は胆汁に含まれ腸から体外へと排泄されるが、約75%は腎臓で濾過されるとともに、基準値を越えると関節や皮下に結晶を作るため「腎臓疾患」や「尿路系疾患」「痛風」などの診断指標とされる。
基準値
0.4~1.2g/day
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 痛風
- 白血病
- 多発性骨髄腫
- 真性多血症
- 高脂血症
- レッシュ・ナイハン症候群（Lesch-Nyhan症候群）
- など
低値を示す疾患
- キサンチン尿症
- PNP 欠損症
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値＝正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値＝罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。