尿中アルブミン
- 検体
- 尿
尿中にわずかに含まれるタンパク質の一つ「アルブミン」の値を調べる検査。
尿中のアルブミンは、高血圧や心不全のほか、糸球体など腎機能の障害により高値を示すため、「糸球体腎炎」や「ネフローゼ症候群」、特に「糖尿病性腎症」の早期診断の指標となる。
基準値
30.0mg/day 未満
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 糖尿病性腎症
- 糸球体腎炎
- ループス腎炎
- ネフローゼ症候群
- 急性腎炎
- 膀胱炎
- 尿道炎
- 前立腺炎
- 動脈硬化症
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。