ビタミンE
トコフェロール
- 検体
- 血清
生理機能の維持に重要な役割を果たす栄養素ビタミンの一つである「ビタミンE」の値を調べる検査。
ビタミンEは「トコフェロール」とも呼ばれる脂溶性のビタミンで、抗酸化作用・末梢血管拡張などの作用を持つため、その値の異常は「溶血性貧血」や「高脂血症」などの診断指標となる。
基準値
0.75~1.41mg/dL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 高脂血症
- 妊娠
- ビタミンE剤過剰投与
- など
低値を示す疾患
- 先天性胆道閉鎖症
- 胆汁うっ滞
- 栄養障害
- 家族性ビタミンE欠乏症
- 溶血性貧血
- 無β-リポ蛋白血症
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。