ビタミンB1
チアミン
- 検体
- 血清
生理機能の維持に重要な役割を果たす栄養素ビタミンの一つである「ビタミンB1」の値を調べる検査。
ビタミンB1は「チアミン」とも呼ばれる水溶性のビタミンで、糖の代謝・神経機能の維持などの作用を持つため、その値の異常は「脚気」「神経炎」「筋力低下」などの診断指標となる。
基準値
24~66ng/mL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- ビタミンB1剤過剰投与
- など
低値を示す疾患
- 脚気
- 神経炎
- 筋力低下
- ウェルニッケ脳症(Wernicke 脳症)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。