骨代謝マーカー
NTX、Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド
- 検体
- 血清
骨代謝を評価する骨吸収マーカーの一つ「NTX(Ⅰ型コラーゲン架橋Nテロペプチド)」の値を調べる検査。
NTXは、破骨細胞による骨吸収の際に作られる物質であるため「悪性腫瘍の骨転移」や「骨粗鬆症」などの診断指標とされる。
基準値
女性 | 閉経前 | 7.5~16.5nmolBCE/L |
閉経後 | 10.7~24.0nmolBCE/L | |
男性 | 9.5~17.7nmolBCE/L |
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 肺がんの骨転移
- 乳がんの骨転移
- 前立腺がんの骨転移
- 原発性副甲状腺機能亢進症
- 甲状腺機能亢進症
- 骨ページェット病
- 骨粗鬆症
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。