リポタンパク分画[HDL]
リポ蛋白α
、高比重リポ蛋白
- 検体
- 血清
脂質の組織への供給や肝臓への運搬などの働きを担う血液中のリポタンパクに占める「リポタンパク[HDL]」の比率を調べる検査。
リポタンパク[HDL]は、高比重リポタンパクとも呼ばれ、その値の変化は「CETP欠損症」や「タンジール病」などの診断指標となる。
基準値
男性 | 22~50% |
---|---|
女性 | 26~53% |
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- コレステリルエステル転送蛋白(CETP)欠損症
- 肝性トリグリセライドリパーゼ(HTGL)欠損症
- など
低値を示す疾患
- アポ蛋白A-Ⅰ欠損症
- 家族性低HDL血症
- 魚眼病
- タンジール病(Tangier 病)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。