α2-プラスミンインヒビター
α2-PI
、アンチプラスミン活性
- 検体
- 血漿
プラスミンと結合しプラスミンの血栓(フィブリン)を分解する働きを阻害する物質「α2-プラスミンインヒビター(α2-PI)」の値を調べる検査。
α2-プラスミンインヒビターは、肝臓で合成され、線溶の活性状態によりその値が変化するため「肝臓疾患」や「播種性血管内凝固症候群(DIC)」などの診断指標となる。
基準値
85~118%
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 急性炎症
- など
低値を示す疾患
- 血栓症
- 先天性アンチプラスミン欠乏症
- 肝不全
- 肝硬変
- 劇症肝炎
- 播種性血管内凝固症候群
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。