脳波
EEG
- 検査対象
- 脳
脳の活動によって生じる微弱な電気信号を頭皮に張り付けた8~20個の電極で捉え波形として記録し、脳機能を調べる検査。
「脳波(EEG)」は、その周波数からα波・β波・θ波・δ波の4種に分類されており、それぞれの波形の変形をみることにより「脳腫瘍」や「脳血管障害」「認知症」などの診断指標とする。
検査の対象となる主な疾患
- 脳腫瘍
- てんかん
- 脳内出血
- くも膜下出血
- 脳梗塞
- インフルエンザ脳症
- ウェルニッケ脳症(Wernicke 脳症)
- 肝性脳症
- 肝性昏睡
- 不眠症
- 脳死
- 脳動脈硬化症
- 認知症
- 軽度認知障害
- 妊娠中毒症
- 重症妊娠中毒症
- 内耳炎
- 脳炎
- ウイルス性脳炎
- 流行性脳炎
- 日本脳炎
- もやもや病
- 頭痛
- など
備考
概要 | 頭皮上に電極を付けて大脳皮質表面の電気的変動を誘導し、それを増幅させて記録する検査で、脳の神経細胞の活動に異常が生じた際の微細な電気的変動を捉えることで脳の機能的異常や器質的疾患を診断することが出来ます。 |
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メリット | 画像診断で異常を見分けにくい昏睡・意識障害・てんかん・認知症などを診断することが出来ます。 |
デメリット | 脳波検査単独、あるいは1回きりの検査で正確な診断はできないため、検査を数回実施するとともに他の検査結果と総合的に判断する必要があります。 |
注意事項 | ①検査前後に洗髪が必要 ②睡眠薬を用いる可能性があるため、検査直後の車の運転は避ける ③なるべく付添いの人と来院する |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。