静脈性腎盂造影
IVP
、IP
- 検査対象
- 腎臓、尿管、膀胱など
ヨード系造影剤を静脈に注入し、それが腎臓の出口である腎盂から尿管、膀胱を経て尿道に排泄される様子を5分・10分・15分と5分ごとにX線で撮影し、その形態的な異常の有無を調べる検査。
「静脈性腎盂造影(IVP)」は、尿路の病変を調べるもので「腎臓がん」や「尿管腫瘍」「膀胱がん」などの診断指標となる。
検査の対象となる主な疾患
- 腎臓がん
- 腎盂腫瘍
- 腎臓結石
- 水腎症
- 尿管腫瘍
- 尿管結石
- 尿管狭窄
- 膀胱がん
- 膀胱結石
- 遊走腎
- 腎結核
- 前立腺肥大
- など
備考
メリット | 腎機能や腎臓(腎盂)・尿管・膀胱の形態、結石などを調べることもできます。 |
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デメリット | 検査で用いる静脈カニューレによって軽い痛み・あざ、感染症などがみられることがあります。また、極めて僅かながら放射線による被ばくがあります。 |
注意事項 | ①アレルギーを持っている方や妊娠している方は医師に申告する ②造影剤でアレルギーが出る方は医師に申告する ③検査前の食事は控える ④検査前にはなるべく排尿・排便する ⑤検査後は水分を十分に摂取する |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。