冠動脈血管造影
- 検査対象
- 冠動脈
心臓自身を養う血管である冠動脈に造影剤を注入し、X線撮影を行って冠動脈の形態的な異常の有無を調べる検査。
「冠動脈血管造影」は、「心筋梗塞」や「狭心症」「冠動脈狭窄」などの診断指標となる。
検査の対象となる主な疾患
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 冠動脈狭窄
- 大動脈瘤
- 冠動脈解離
- 大動脈弁閉鎖不全症
- 結節性多発性動脈炎
- 心臓弁膜症
- 大動脈解離
- など
備考
概要 | 心臓カテーテルの左心カテーテル法と同様のアプローチで冠動脈までカテーテルを挿入し、造影剤を注入して異常を調べる検査です。冠動脈血管造影には、上腕動脈からカテーテルを挿入するソーンズ法と、大腿動脈から挿入するセルジンガー法があります。 |
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メリット | 冠動脈をはっきりと確認することができ、検査に引き続き治療を行うこともできます。 |
デメリット | 造影剤注入時に灼熱感を伴うことがあります。また、カテーテルを用いて検査した場合には挿入部の出血が止まりにくいことがあります。 |
注意事項 | ①検査当日の飲食は控える ②検査当日と翌日は入浴できない ③造影剤でアレルギーが出る方は医師に申告する ④検査後6時間は絶対安静 |
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。