尿量
- 検体
- 尿
尿の1日の排泄量を測定する検査。
尿量の異常は、2500ml/日以上の「多尿」、400ml/日以下の「乏尿」、100ml/日以下の「無尿」の他、何らかの理由で排尿が出来ない「尿閉」に分けられる。
腎機能障害や尿路の異常のほか、様々な疾患の診断に用いられる。
基準値
500~2,000mL/day
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 糖尿病
- 尿崩症
- 萎縮腎
- アミロイドーシス
- 低カリウム血症
- 高カルシウム血症
- 心因性多尿
- など
低値を示す疾患
- 敗血症
- 膀胱結石
- エンドトキシンショック
- 急性ショック
- 出血性ショック
- ショック
- 腸閉塞(イレウス)
- 尿道結石
- 尿管結石
- 急性腎炎
- 腎臓結石
- 尿管腫瘍
- 膀胱がん
- 前立腺肥大
- 心不全
- ネフローゼ症候群
- アナフィラキシーショック
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。