ヘモグロビン
Hb、Hg、Hgb
- 検体
- 全血
「鉄分(ヘム)」と「タンパク質(グロビン)」が結合した赤血球の主成分であるヘモグロビンの値を調べる検査。
ヘモグロビンは、酸素を運ぶ働きを担っているため「鉄欠乏性貧血」などの診断指標となる。
基準値
男性 | 13.5~17.6 g/dL |
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女性 | 11.3~15.2 g/dL |
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 多血症
- 脱水
- ショック
- ストレス
- 腸閉塞(イレウス)
- 脳内血腫
- など
低値を示す疾患
- 鉄欠乏性貧血
- 再生不良性貧血
- 溶血性貧血
- 悪性貧血
- 水血症
- ビタミンB12欠乏症
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- クローン病(Crohn 病)
- 子宮筋腫
- 子宮内膜症
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。