亜鉛
Zn
- 検体
- 血清
血清に含まれる「亜鉛(Zn)」の濃度を調べる検査。
亜鉛は、糖代謝・アルコール代謝・タンパク合成・インスリン合成・酸塩基平衡の維持など、多くの役割を持つため、その濃度の変化は「味覚異常」や「成長発育障害」など、それらの異常により起こる様々な疾患の診断指標となる。
基準値
64~111μg/dL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 多血症
- 好酸球増多症
- 溶血性貧血
- 甲状腺機能亢進症
- 成長ホルモン欠損症
- など
低値を示す疾患
- 悪性貧血
- 鉄欠乏性貧血
- 再生不良性貧血
- 肝硬変
- 肝膿瘍
- 肝臓がん
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病(Crohn 病)
- 糖尿病
- 糸球体腎炎
- ネフローゼ症候群
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。