銅
Cu
- 検体
- 血清
血清に含まれる「銅(Cu)」の濃度を調べる検査。
銅は、造血・骨代謝・結合組織代謝などの役割を持つため、その濃度の変化は「鉄欠乏貧血」や「肝臓疾患」など、それらの異常により起こる疾患の診断指標となる。
基準値
70~132μg/dL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 鉄欠乏性貧血
- 原発性胆汁性肝硬変
- 胆道閉塞
- 悪性腫瘍
- 急性白血病
- 多発性骨髄腫
- 心筋梗塞
- ヘモクロマトーシス
- バセドウ病(Basedow 病)
- など
低値を示す疾患
- メンケス病
- ネフローゼ症候群
- 蛋白漏出性胃腸症
- 栄養障害
- 腎不全
- ウィルソン病(Wilson 病)
- クッシング病(Cushing 病)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。