カルシウム
Ca
- 検体
- 血清
血清に含まれる陽イオンである「カルシウム(Ca)」の濃度を調べる検査。
カルシウムは、骨の成長・神経機能の調節・筋肉活動の調節・血液凝固などの役割を持つため、その濃度の変化はそれらの異常を招く疾患の診断指標となる。
基準値
8.4~10.4mg/dL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 原発性副甲状腺機能亢進症
- 多発性骨髄腫
- 悪性腫瘍
- サルコイドーシス
- 甲状腺機能亢進症
- 褐色細胞腫
- アジソン病
- 腎不全
- ビタミンD過剰症
- 結核
- 骨ページェット病
- 副甲状腺がん
- 副甲状腺腺腫
- など
低値を示す疾患
- 副甲状腺機能低下症
- ビタミンD欠乏症
- アミロイドーシス
- 急性膵炎
- 敗血症
- 吸収不良症候群
- ネフローゼ症候群
- 大理石骨病
- 慢性腎炎
- 骨軟化症
- てんかん
- クラッシュ症候群
- ディ・ジョージ症候群(DiGeorge 症候群)
- ギテルマン症候群(Gitelman 症候群)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。