知っておきたい 『病院の検査』

イアトリズム総合案内

活性化部分トロンボプラスチン時間

APTT
doctor iat
検体
血漿

血小板や白血球に含まれる血液凝固作用を持つトロンボプラスチンの試薬「部分トロンボプラスチン」と「塩化カルシウム」を血漿に加え、フィブリンが形成(血液凝固)されるまでの時間を測定する検査。
複数の血液凝固因子の働きを総合的に調べることを目的に行われる。

基準値

25~40

異常値を示す疾患

延長を示す疾患

  • 無(低)フィブリノゲン血症
  • 血液凝固第Ⅱ因子欠乏症
  • 血液凝固第Ⅶ因子欠乏症
  • 血液凝固第Ⅹ因子欠乏症
  • 播種性血管内凝固症候群
  • 肝臓障害
  • ビタミンK欠乏症
  • フォン・ヴィレブランド病(von Willebrand 病)
  • 血液凝固第Ⅷ因子欠乏症(血友病A)
  • 血液凝固第Ⅸ因子欠乏症(血友病B)
  • など

短縮を示す疾患

  • 急性血栓性静脈炎
  • 多発性骨髄腫
  • ジギタリス中毒
  • など
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。