寒冷凝集素反応
CA
、CHA
- 検体
- 血清
0~5℃程度の低温で赤血球を凝集させる抗赤血球抗体の一つである「寒冷凝集素」の値を調べる検査。
寒冷凝集素反応(CHA)は感染症の際、特に「マイコプラズマ肺炎」や「クラミジア肺炎」など非定型肺炎で高値を示すことが多いため、それらの疾患の診断指標とする。
基準値
256倍 未満
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 後天性溶血性貧血
- 多発性骨髄腫
- 悪性リンパ腫
- トリパノソーマ感染症
- サイトメガロウイルス感染症
- 伝染性単核球症
- 寒冷凝集素症
- 肝硬変
- 気管支拡張症
- マイコプラズマ-ニューモニエ感染症
- クラミジア-トラコマティス感染症
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。