抗DNA抗体
- 検体
- 血清
細胞の核内に含まれるDNA(デオキシリボ核酸)を抗原として反応する自己抗体「抗DNA抗体」の存在を調べる検査。
抗DNA抗体には一本鎖DNAに対する抗体(抗ss-DNA抗体)と、二本鎖DNAに対する抗体(抗ds-DNA抗体)がある。
抗DNA抗体は「全身性エリテマトーデス(SLE)」に特異性が高いため、その疾患を中心とする「自己免疫疾患」の診断指標となる。
基準値
6.0IU/mL 以下
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 全身性エリテマトーデス
- 関節リウマチ
- 混合性結合組織病
- 強皮症
- 皮膚筋炎
- シェーグレン症候群(Sjögren 症候群)
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。