特異的免疫グロブリンE
RAST
- 検体
- 血清
アレルギー疾患が認められる際に、特定のアレルゲン(アレルギーの原因物質)にのみ結合する「特異的免疫グロブリンE(RAST)」の値を調べる検査。
「アトピー性皮膚炎」「アレルギー性鼻炎」「気管支ぜんそく」など、アレルギー性の疾患の診断指標とする。
基準値
IgE 抗体濃度
《分類》 | 《濃度》 | 《評価》 |
---|---|---|
クラス 0 | 0.34UA/mL 以下 | 陰性 (-) |
クラス 1 | 0.35 - 0.69UA/mL | 疑陽性 (±) |
クラス 2 | 0.70 - 3.49UA/mL | 陽性 (+) |
クラス 3 | 3.50 - 17.49UA/mL | 強陽 (++) |
クラス 4 | 17.50 - 49.99UA/mL | 高度強陽 (+++) |
クラス 5 | 50.00 - 99.99UA/mL | 高度強陽 (+++) |
クラス 6 | 100.00UA/mL 以上 | 高度強陽 (+++) |
異常値を示す疾患
陽性を示す疾患
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー性鼻炎
- アレルギー性結膜炎
- アレルギー性胃炎
- アレルギー性大腸炎
- 花粉症
- 気管支喘息
- 気管支肺アスペルギルス症
- じんましん
- 寄生虫感染症
- アナフィラキシーショック
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。