免疫グロブリンG
IgG
- 検体
- 血清
液性免疫に関与する「Bリンパ球」およびBリンパ球から分化した「形質細胞」から産生される「免疫グロブリンG」の値を調べる検査。
免疫グロブリンGは、体内にウイルスや細菌などが侵入した時に産生される免疫物質であるため「感染症」や「自己免疫疾患」などの診断指標とされる。
基準値
870~1,700 mg/dL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- IgG多発性骨髄腫
- IgG無症候性M蛋白血症
- 膠原病
- 全身性エリテマトーデス
- 関節リウマチ
- 慢性感染症
- 悪性腫瘍
- H鎖病
- 慢性肝炎
- 肝硬変
- 伝染性単核球症
- パイログロブリン血症
- クリオグロブリン血症
- 形質細胞性白血病
- など
低値を示す疾患
- IgG以外の多発性骨髄腫
- IgG欠乏症
- IgG欠損症
- 無(低)γ-グロブリン血症
- 原発性マクログロブリン血症
- 原発性免疫不全症候群
- ネフローゼ症候群
- 蛋白漏出性胃腸症
- Bruton 型無γ-グロブリン血症
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。